修論の口述審査、終了!

昨日、修論の口述審査を終えた。

ちょうど前日から息子がスノーキャンプの予定だったので、送り出してからゆっくり資料の仕上げをして、練習をして、万全の体制で臨もうと思っていたが、インフルによる学校閉鎖でスノーキャンプも急遽なくなり、息子と全力で遊ぶ一日となった。

夜少し仮眠を取って、資料を仕上げ、数回練習して、朝の出発時間。

不思議と緊張もなく、落ち着いている。学生控室では、いつもお世話になっている学務の女性にいちごミルク味のアメを頂いて、さらに和む。

名前を呼ばれ、上のほうの階にエレベーターで上がる。廊下は寒かったが、ヒーターが置かれていて、震えるほどではなかった。

ノックをして教室に入ると、暖房が強くきいていて、思わず笑ってしまった。先生方、これじゃ眠くなっちゃうんじゃないかしら、と。

修論を仕上げるまでがんばって一緒に働いてくれた、大きくて重いノートPCを使って、プレゼンを始めた。

が、始まってみると、カミカミ。

「Bloomは、完全習得、、あれ?完全、習得?あれ?」

ゲシュタルト崩壊。「完全習得学習」という言葉に、すごい違和感を感じて、口から出てこない。

自分では緊張を感じなかっただけで、相当緊張していたらしい。

なんとか、20分でプレゼンを終える。

三人の先生方の質問は、温かかった。厳しかったが、温かかった。研究の動機、反省点、そして、自分が得たものをこれからどうやって還元していくのか、凝縮した言葉で思いを語った。それをきちんと語り尽くせるように、質問してくださったような、そんな気がした。

なぜ学びの個別化は進まないのだろうか?

テクノロジーを使って、もっと学習意欲を向上させるような個別学習を進めることはできないのだろうか?

テクノロジーが進化する中で、指導者としての人の役割はどうなっていくのだろうか?

そんな純粋な疑問から始まった研究の道。

ああ、私は、ここまで来れたのか。

2年半前の院試の口述試験でフリーズしたこと、毎回ゼミ発表前に胃が痛くなったこと、最後の実践を終えて発熱して倒れたこと、修論執筆中に夫とケンカして家出したこと、などが走馬灯のように駆け巡る。

「ありがとうございました」

深々と一礼し、部屋を出た。

さあ、ここからまた一歩、踏み出そう。