立教大学で今期担当しているBL0(リーダーシップ入門)のコースでは、1年生がクライアント企業の出すお題でビジネスプランを考え、コンテスト形式をとりながら、自分のリーダーシップの強み・弱みを見つけ、リーダーシップ目標を立て、何度も振り返りや相互フィードバックをしながらリーダーシップを開発していきます。
グループワークが中心で、授業をリードするのは2年生の運営陣なので、教員の役割はとても小さいのですが、少し前まで高校生だった受講生たちが、回を追うごとにグループワークに慣れていき、表情もイキイキとし始め、それぞれのペースで変わっていく様子を見るのは、大変嬉しいものです。
今期のクライアント企業はマイナビ様。お題は「大学生が将来のことをワクワク考えられるためにマイナビができることを提案せよ」
採点基準は以下の5点でした。
① 視点の面白さ
② 論理的な説得力
③ ビジネスへのインパクト
④ 社会への貢献
⑤ プレゼン力
教員が他のクラスから集まってきた5グループを審査する予選が2回行われ、最終的に18クラス90グループの中から6グループが選ばれて本選に出場。7月5日に立教大学のタッカーホールという大きなホールで本選が行われました。
本選では、クライアント賞、教員が選ぶ元山賞、学生賞の3つの賞が選ばれるのですが、なんと、谷口クラス1班がこの3つの賞をすべて受賞!
メタバースを活用して大学生の企業理解を進めるプランを提案し、マイナビ様からも「受賞班は特にエビデンスもしっかりしており、非常に論理的でした。素晴らしいプレゼンに『導入するしかないな』と感じるプラン内容でした。」との講評を頂きました。
このコースは、コンテストの結果がすべてではなく、主眼は自分自身のリーダーシップを見つめること、見つけることにあります。ですが、今回3冠を達成したグループは、予選1回目と予選2回目の間にもプランを大きくブラッシュアップするとともに、本選の舞台上でも、特にプレゼン力に関して抜群の力を発揮していました。同じプランでも、プレゼン力によって伝わる力が全然変わるということを何度か授業の中で話してきたので、ここに力を入れてくれたことは本当に嬉しかったです。メンバー4人とも全く違うタイプの学生で、この班ではどのような化学変化が起きるだろうかと楽しみにしていましたが、各自がリーダーシップを発揮するだけでなく、遠慮なく言い合える関係が築けたこと、最後まで妥協せずに一緒に努力できる仲間になれたこと、それが最高の結果を導いたと思います。
本選は終わりましたが、授業はあと2回残っています。チームの状況を振り返ったり、個々の強み・弱みについて相互フィードバックをしたり、またリーダーシップ目標を新たに立て直したりして、リーダーシップ入門の授業は終わります。ですが、彼らのリーダーシップの旅はまだ始まったばかり。この3ヶ月半で、本当に大きく成長した1年生の受講生たちを見て、これからも色々な経験をして、自分自身と向き合い、リーダーシップを発揮していってほしい、と切に願っています。
それにしても、本当にいいプログラムです。何度も言うけど、立教経営の学生たち、羨ましい!