こんにちは!AI活用コーチのタニケイです。
2025年2月3日、OpenAIはChatGPT向けの新機能「Deep Research」を発表しました。この新機能は、これまでの単なる対話形式を超え、複雑なオンラインリサーチや解析を自動で調査や分析を行ってくれる賢いアシスタントのような機能として注目を集めています。
Deep Researchは、ユーザーが入力したプロンプトに基づき、膨大な情報の中から必要なデータを自動で収集・分析し、包括的なレポートを作成する機能です。
従来のリサーチでは、検索エンジンを使って情報を探し、集めた情報を取捨選択したりと、このプロセスに長い時間と多大な労力を要しました。
しかしこれをAIが自動化し、大幅に効率化してくれます。ユーザーが「Deep Research(詳細なリサーチ)」ボタンを押し、調査したい内容を入力するだけで、AIが必要な情報を探し、まとめてくれます。

使い方はとても簡単!
- Webブラウザ版のChatGPTで「Deep Research(日本版では”詳細なリサーチ”)」を選択
- 調べたい内容を入力し、必要に応じてファイルを添付
- AIの調査が完了するまで(5~30分ほど)待つ
- テキスト形式で結果が返ってくる(将来的には画像やグラフの埋め込みも予定)
【Deep Researchに関する公式情報まとめ】
https://openai.com/index/introducing-deep-research/
◆Deep Researchの特徴
ではDeep Researchは今までのChatGPTと何が違うのでしょうか。
- 最新の情報を取得できる
通常のChatGPTは、事前に学習したデータをもとに回答を作成します。しかし、Deep Researchを使うと、インターネット上の最新情報を検索し、より正確で最新の知識を提供できます。
- 専門的な内容も調査可能
一般的な質問だけでなく、専門的な分野(医学、法律、テクノロジーなど)についても、最新の情報を踏まえて回答を作成します。
- 高度なデータ解析が可能
Deep Research は、OpenAIの最新モデル「o3」を基盤とし、ウェブ閲覧機能、Python実行環境、画像・PDF解析ツールなどを一元的に統合しています。これにより、複数の情報ソースから自動的にデータを収集・解析し、包括的なリサーチレポートを生成できます。
- 正確性の向上
AIは学習済みのデータをもとに回答するため、古い情報が含まれることがあります。Deep Researchでは、その場で調査を行い、正しい情報を提供するため、より信頼性の高い回答を得ることができます。
◆どのプランで使えるか
現在、Deep Research機能は、ChatGPTのProプラン(月額200ドル)では、月に最大100回のクエリ(質問)が可能です。このプランでは、Deep Research機能をフル活用でき、また、o1 proモードなど、高度な計算リソースを要する機能も利用できます。ChatGPT Plus(月額20ドル)では月10回までDeep Research機能を使えます。
一方、ChatGPT Free版では、Deep Research機能にはアクセスできません。
◆どういう時に使うのがおすすめか
では実際、どんな時に使うと便利なのでしょうか。
日常のちょっとした疑問から、しっかり調べたいときまで、Deep Researchは幅広く役立つツールです。おそらく、今後の検索の形を大きく変えていくでしょう。
今回は、日常生活や仕事の中で、どう活用できるのかを身近な例で紹介しますね。
- いくつかの条件を設定して病院などを探したい時
例えば、「ウェブ予約ができて、リハビリにも通うことができる、●●駅から徒歩15分以内の整形外科を教えて」といった複数の条件を設定した探し方ができます。Google検索だと、それらの言葉をキーワードにして検索しても、全部の条件にあてはまる病院だけが出るとは限らず、結局自分で一つ一つサイトを見に行って確認する必要がありました。その作業をDeep Researchが代わりにやってくれるイメージです。とても便利なので、日常の検索代わりにぜひ使ってみてください。
- 旅行先でのおすすめスポットを調べるとき
旅行先の情報を事前に知っておきたい、そんな時にDeep Researchを使って、現地の観光スポットや口コミを深掘りして調べてみてください。実際に行った人たちのレビューやおすすめスポットを一度に調べることができます。行きたい場所に関する細かい情報を集めたいときにも便利です。
- 家計管理でお金を節約したいとき
家計の見直しをしようと考えたときにも便利です。例えば、毎月の食費を減らしたいけど、どうすればいいだろうという時、節約のアイデアや効果的な方法を調べてくれるんです。使えるクーポンや割引情報、近くの安いスーパーの比較まで一気に調べてくれるので、無駄を省いて家計の見直しができます。
- 子ども向けの教育コンテンツを探すとき
子どもに何か新しい学びを提供したいときにもおすすめです。「算数が苦手だけど、どうやって楽しく学ばせるか?」という悩みを解決するために、適切な教材やアクティビティを提案してくれます。子ども向けの教育コンテンツや遊びながら学べる方法を調べるとき、時間をかけてより多くの情報を集めることができるので、教育面でも大きなサポートをしてくれます。
- 自分の趣味を深掘りしたいとき
たとえば、最近始めた趣味や興味がある分野について、もっと深く知りたいときにも役立ちます。それぞれの分野の中で、初心者向けから上級者向けまで、さまざまな段階別でアドバイスをもらいながら、自分のペースで知識を深めることができます。趣味をもっと楽しみたい方にぴったりです。
このように、Deep Researchは身近な場面でも大いに役立ちます。「ちょっと調べたいな」と思ったときや「もう少し深く掘り下げたいな」と感じるときに、Deep Researchを使うと、どんどん便利に、効率よく調べ物ができます!日常のちょっとした疑問を解決するために、試してみましょう。
◆今後の展開
このDeep Researchの登場により、検索体験が大きく変わり、日常生活、仕事、研究などにおける生産性を大幅に向上させることが期待されます。AI技術の進化とともに、Deep Researchの機能はさらに強化されるでしょう。これからのアップデートにより、より多くの分野での活用が進み、AIの可能性を広げることが期待されます。
皆さんもぜひ、Deep Researchを体験し、その可能性に触れてみてくださいね!